山や渓の写真気まぐれ日記


by peter_mrt99
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信越国境の溪・続編

 3日目に突入です。
泊まり場を片付け、忘れ物はないかゴミは落ちてないかを確認してからの出発です。
この日は上のゴウトウを越えてから竿を出す予定です。出発してすぐに左から庄九郎大滝が出合いますが、対岸のルンゼを50mほど登って滝上にトラバースします。このルンゼが曲者で下半分がザラザラのガレ場で上半分が濡れた岩場に倒木や落石が折り重なっていて足の置き場に気を使います。そこから微妙なトラバースで尾根に取り付きます。尾根に出るとシャクナゲの群生地帯を急降下で滝上に降り立ちますが、気を抜くところがないので精神的に疲れます。
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この庄九郎大滝を越えると、上のゴウトウが待ち受けています。ゴウトウとはゴーロ帯の事で、家よりも大きな岩がところ狭しと連なっています。また、見上げるほどの急登でここを越えるのに1時間を費やします。高度計で確認すると約100m登ってますが、1kmくらい登った感覚になります。
その大岩の上に従兄弟同士が呆然と立っていたので、一応記念撮影をしておきました。
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上のゴウトウを越えると溪はしばらく穏やかになり、イワナたちと戯れる時間帯です。
代わる代わる竿を出しながらの遡行ですが、初心者の辻井君はザックを背負ったままの釣りは初体験とあって疲れ気味です。辻井君はエサ釣りで我々はテンカラ釣り、エサ釣りに絶好な場所で彼を呼ぶのですが「どうぞ」と手で示して追いついて来ません。
普段、地元の本流域で釣りをしているのですが、いきなり源流の3泊4日では疲れて当たり前です。彼を労りながら、そして少し厳しく指導して行きますが、それは彼が源流に向いているように思えたからです。今後の経験の積み方でりっぱな源流師になって行くと思います。
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それぞれが、それぞれの釣法で良型のイワナを釣り上げて楽しそうです。我々の釣りはご飯のおかず用ですので、余計にはキープしません。規定の数が釣れたらその後は全てリリースします。それが次回、イワナが我々と遊んでくれるからです。
最終の泊まり場は1800mを越えたあたりになります。8月だというのに朝寒くてシュラフから出られないほどですからね。しかし、昼くらいまでにデポした車に帰り着かなくてはなりませんので、それほどのんびりはしていられません。朝食を食べ、釣り竿を仕舞い、遡行のみで5時間の行程です。
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小滝を登り、大岩を迂回し、遡行に専念しますが最終日は流石に疲労がたまっていて足が重いです。
ただ、溪が春の小川状態になるので少しは楽なのですが、たまに出てくる滝が恨めしい限りです。
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信越国境の溪、魚止めの滝はもうすぐです。溪が鬱蒼と暗くなって左にカーブするとドーンと魚止めの滝が出現します。4m位の滝で高くはありませんが、美しい滝です。
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この滝を登ると溪はさらに狭まり、藪に覆われてきます。水流が無くなる前に湧き水を確保しておきます。
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この先は水の流れも無くなり、ルンゼと化した根曲がり竹の洞窟を1時間かけて藪こぎすると、ポッカリと登山道に飛び出します。疲労困憊の我々は登山道の傍らでやっとひと息つく事ができます。
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息が整ったところで記念撮影。左から辻井、私、そして辻村。
登山道を登ると、高天原のスキー場のてっぺんに出ます。それを下ると植物園。若いカップルや親子連れで賑わってますが、風呂も入れず3泊4日のドロドロの我々が通った後はどんな臭いがするのでしょうか?ドロドロの我々には分かるはずもありません。
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植物園の下には観光用のリフト動いてますので、疲れた身体にはうってつけです。ありがたくリフトに乗せて頂き、目の前の車止めに向かいます。
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車に飛び乗り、出発点の切明に向かいます。約1時間掛かりますが、私と辻村の思いは温泉、よしみさんはビール。下山後の思いはそれぞれ違いますが、遡行中の思いは一緒だったメンバーたち。また来年も一緒に遊びましょう。
by peter_mrt99 | 2012-11-23 18:47